野球 baseball 2003 12 22
昔、高校野球の監督に、こんな話を聞いたことがあります。
その監督のチームは、若いチームで、
特に、ピッチャーが、まだ、2年生で、伸び盛りでした。
ある時、古いチームと試合をしたそうです。
試合は、楽勝でした。
2年生で、伸び盛りピッチャーが、
どんどん、快調に、相手チームのバッターを押さえ込みました。
6回が終わったところで、
監督は、もう、この試合は終わったと思いました。
相手チームは、ぜんぜん、打てないので、
バントヒットを狙って、バントするシーンが目立ちました。
しかし、それにしても、バントが多いなと思いました。
気になって、スコアブックを見てみました。
少しずつ、バントの数が増えていることに気づきました。
さらに、よく調べてみると、
バントは、1塁側と3塁側へ向けたバントが多いのですが、
ほとんどを、ピッチャーが拾っていました。
「まずいな」と思いながら、不安を感じて、若いピッチャーを見ました。
若くて、伸び盛りのピッチャーに異変が起きたのは、8回でした。
膝が疲れたのでしょうか。
投球フォームに若干の狂いが生じて、コースが甘くなりました。
こうなると、先ほどまで、
バントばかりしてたように見えた相手チームの打者が、急に強打になりました。
試合は、前半に得点を稼いでいましたので、
なんとか、逃げ切りましたが、後味の悪い結果となりました。
とても、勝ったと言えない試合となりました。
アメリカは、野球の発祥の地でしょうが、
今では、世界各地に伝わり、
その国によって、野球の戦い方が違うと思います。
これが、野球ならばいいでしょうが、
世界は広いですから、これを、ビジネスに応用する人もいるでしょう。